9月定例会 本庁舎の建て替え問題について

現在の橿原市本庁舎

9月定例会中の14日に「市庁舎建設などに関する特別委員会」が開かれました。
報道もされたのでご存知の方もいらっしゃると思います。
まとめに時間がかかり、報告が遅くなり申し訳ありません。

これまでの経緯
本庁舎は現地で建て替え予定でしたが、費用の増大とコロナ禍の影響もあり、市長が3月に「一旦白紙」という考えを示しました。
6月には、本庁舎を建てずに既存施設へ分散案配置する案と、「7階建て→6階建て」「免震→耐震」に変更して本庁舎を建設する案が示されました。8月には、いったん分散配置して20年後、現在地に本庁舎を建てる案が示されました。

そして今回の委員会では、新たな分散案として「ミグランス集約」案が示されました!

この案は、現在の本庁舎の機能を万葉ホールなどに分散し、17年後にミグランスのホテル部分に庁舎を集約させるというものです。

委員会では「契約上、17年後にホテルは出て行く」ことが明らかになりました。市の幹部職員からは「契約終了後は再びホテルと契約したいと思っていた」「経営不振でホテルが契約途中で撤退すればサービス付き高齢者向け住宅にすることを考えていた」という趣旨の答弁がありましたが、17年後に契約が切れることは確定していると別の市職員から説明がありました。以前から「庁舎はミグランス1棟でいい」という市民の方もおられますし、空室になった後の事を考えておく責任があります。

新しい分散案は、本庁舎を建て替えるより初期投資が48億円安くなります。また、その初期投資も含めた75年間のライフサイクルコストで比較しても、建てた場合と比べ約60億円安くなります。

また、75年間の1年あたりの平均コストは8000万円の差です。

 本庁舎の建設には「公共施設整備基金」(市の貯金のひとつ)が使えますが、全ての公共施設が対象です。私は、今後、教育施設などの建て替えのために残しておく必要があるのでは?と指摘し、総務部長から同意をいただきました。
 また、本庁舎を建てないことで浮いたお金の使い道についても質問。市長からは「子育て分野など人口増の取り組みや、持続可能なまちづくりの為に使いたい」との答弁がありました。まちの重要な政策を推進できるなら、新しい分散案は意味のある提案だと思います。

本庁舎は、建てた方がいいのか、既存施設を活用した方がいいのか、今後も議論されます。本庁舎の場所を変えるには、議員の3分の2以上の賛成が必要です。現在のところ、分散案反対の議員が多いように思います。

本庁舎を計画通り現在地で建てるべきだという意見には、本庁舎の計画は、市民の意見の集約や有識者の意見を聞き、実際に設計会社が基本設計まで終わらせているなど、すでに検討を終えて費用もかけてきたことが挙げられます。
また、新しい本庁舎の敷地に、防災広場機能の設置などが含まれていたこともあってか、ミグランスにそうした機能を設置できるのか懸念する声もありました。

計画されていた本庁舎のイメージ。最上階の7階部分は市民が利用できるスペースでしたが、費用が増大したため、建築するとしても6階建てプランに変更する方向です。
手前の建物は保健センター機能の部分です。


私は、平成30年に行われた「橿原市新本庁舎建設市民ワークショップ」に参加したのですが、その際「庁舎はミグランスだけで十分」「1箇所に集約してほしい」「先の世代に負担をしいる無駄な建物はいらない」という声が一定数ありました。
ホテルが17年後完全になくなるのであれば、1箇所に集約できる案を検討してほしいと考えます。

また防災拠点としては、各地区など他の場所に設けることができないかも含めて、検証したいと考えています。