2022年10月・特別委員会と連合審査会

10月4日
市スポーツ施設の活用及び整備等に関する特別委員会

以前、奈良県は国民スポーツ大会(現・国体)のメイン会場を造るため、橿原公苑と橿原市の橿原運動公園を交換し、競技場を造るプランをもっていました。市が単独でやれば何十億円もかかるような既存の市営プール更新などを県費でできるようになる可能性もあり、実現すればと思っていました。しかし、橿原市議会では過半数が反対したため、当初のプランは白紙になってしまいました。しかし、あらためて県と市が協議した結果、橿原公苑などを利用して、スポーツ拠点施設を造る案を検討することになりました。市議会としても、8月22日の特別委員会でこのことを承認しています。

この日は
「奈良県と橿原市との新たなスポーツ拠点施設整備の推進についての協議に関する覚書(案)」と「スポーツ拠点施設の整備について」という資料が示されました。
県と市の覚え書きでは
①国民スポーツ大会や全国障害者スポーツ大会のためのスポーツ拠点施設の整備に関して協議すること
②施設整備がスポーツ推進、健康増進、奈良県の中南和の活性化に寄与するものとなるように検討すること
③施設が防災拠点として機能を有するものとなるように協議すること
④医大新キャンパスの整備や新駅の設置などと連携して、橿原市の持続的発展や活性化を企図したまちづくりを考えること
と定められました。
また、奈良県と橿原市が対等な立場で協議することや、県議会と市議会の了承を得て進めることになっています。
この日は施設整備の全体イメージも示されました。

矢追もと
前回の覚書と今回の覚書との違いで言うと、1つ、「主会場」という言葉が今回の覚書のほうにはなくなっているかと思うんですけれども、今の認識で、県と市は、主会場についてはどのようにお考えなんでしょうか。

スポーツ推進課長
確かに「主会場」という表現を外している。これは「主会場」とは何ぞやというものがないので、今回、県との協議の中で「主会場」という表現はやめておこうということになっている。かといって、皆さんが一般的に思う主会場というようなものが橿原市に出来上がればとは考えている。

矢追もと
前回との違いで言うと、ちょっと今回のものは文字数が多いというか、抽象的ではあるんですけれども、前回のが割と本当に小ざっぱりとした文章表現になっていたのに対して、例えば、「地域の防災拠点に関すること」と短い項目で終わっていたことが、「防災拠点の整備による安全安心なまちづくりに関すること」というふうな文言に変えられていたりであるとか、全体的に少し文字数が多めで、ふんわりとソフトで書かれているというか、ちょっと捉え方によると、ハード面だけじゃなくて、ソフト面も捉えて、周辺の事項についていろいろと協議するようにも受け取れる内容になっているんですけども、こういった覚書の文章表現の違いと、実際の協議で話し合うことの違いというのは何かあるんでしょうか。

スポーツ推進課長
県とは前回もそうだったが、できるだけ丁寧に協議をしようということで、表現について言葉数を増やしたからどうというようなことはない。

文教常任委員会構成常任委員会連合審査会

真菅北・耳成西幼稚園にかかる保育所・幼稚園の適正配置について

橿原市は、真菅北・耳成西幼稚園の保護者と両地区の住民、未就園児の保護者にむけた住民説明会を9月17、18日に開きました。この日は説明会の内容報告がありました。

説明会は9月17日が23人、18日が24人の計47人が参加。再編の影響を受ける2歳以下の未就園児がいる保護者が9名ずつおられたそうです。3~5歳児がいる保護者、現幼稚園児の保護者が5人と7人が参加。地区住民が5人と6人。不明の方が4人と2人とのことでした。

説明会では、これまで検討してきたことをふまえて市の全体と個別の計画案を説明。参加者から「新たにできる認定こども園は、なぜ民間に任せるのか?」「耳成西幼稚園を存続させてほしい」「統合・再配置後、園区外の幼稚園等に行くにも、自家用車といった通園手段がないので、通園支援をしてほしい」「市が関与し、協定書を結ぶというが、公私連携認定こども園での具体的な運営内容が見えてこない」「支援が必要な子も受け入れる認定こども園になり、保護者の声が届く窓口が設置されるなら、希望が持てる」「今後も地域・保護者の意見を聞く機会を設けてほしい」「今後、市内の公立幼稚園をどうするのか、市のこども園はどうなるのかといった全体像が見えない」といったご意見が出たとのことでした。

教育委員会は、再編の不安解消のため、真菅北・耳成西幼稚園の保護者を対象に10月7日に説明会を開催するとのことでした。

矢追もと
10月7日に説明会を行うというのは、9月17、18日で行われた内容を、再度、参加されていなかった方にも聞いていただくという内容なのか、それとも、今回いただいたご意見を基に、もっと厚みを増したものになるのか、お聞かせください。

教育総務課長
10月7日の説明会は、9月17、18日の説明に加え、そこでいただいた質問等に回答し、一つ一つ丁寧に不安を解消したい。

矢追もと
ありがとうございます。今回の説明会でいただいた主な意見の中に通園支援のことなども含まれていて、これは以前にもこちらのほうで、そういったものを今後行う方向だというふうなことはお聞かせいただいたんですけれども、それ以上のお答えというのは、現段階でというのは、何か具体的に考えていらっしゃる内容はありますか。

教育総務課長
以前、通園バスの想定ということで、真菅北幼稚園が閉園してから新たな認定こども園が開園される令和7~8年、そして、認定こども園が開園してから耳成西幼稚園が閉園する令和9~10年の4年間は通園支援が必要かと考えている。それ以外は、やはり保護者ニーズ等を勘案して検討していきたい。

矢追もと
4年間は通園支援が必要だということなんですけども、この再配置後というのは、結局、その後もずっと、園区が広がるので、その間もずっと自分は遠いよという方は通園支援を受けたいというお声なんじゃないかと思ったんですけど、今の4年間というのとその後のことを分けてもう一度ご説明いただいてもよろしいですか。

教育総務課長
今のところ、園区廃止は該当園のみ。だから、ほかの園についてはすぐさま園区廃止にはならないので、今のところ4年間を想定している。

矢追もと
もう一度いいですか、すみません。私の理解が不足していたのだったら大変申し訳ないです。一応、2つの園が1つの園になるということで、園区全体が広がりますから、新しい園のほうには通いにくい方々に対しての通園支援が必要なんじゃないかという声が一定数あって、そういったものも想定しているというふうなことを前にお聞かせいただいていたと私は思っていたんですけれども、4年間は行って、その後行わないの意味が、私、今ちょっとすぐに入ってこなかったんですよ。もう一度お願いいたします。

教育総務課長
通園支援については、やはり未来永劫というのはできない。取りあえず4年間して、その後、保護者に状況を聞き、やはりまだ通園支援が必要ということになると引き続き行うということ。全て否定しているわけではない。

矢追もと
未就園児の保護者が両日ともに9人ずつご参加くださっているんですけども、この地域に住まわれている、今後、保育園・幼稚園に入園するであろうお子さんの人数からすると、この9人というご参加の人数が適正なのか。もちろん全員が全員参加されるわけではないことは理解しておりますけれども、この人数というのは、ご説明させていただくのにまずまずな人数なのか、どのようにお考えでいらっしゃいますか。

こども・健康スポーツ部副部長
ちょっと、多いか少ないかという観点で捉えていなかったが、今、例えば耳成西幼稚園なら園児数が1学年15名から20名程度。真菅北だと20名から30名。合わせると1学年40名から50名ぐらいなので、その中からいって、未就園児を0歳から3歳か4歳までとすると、その中で9名、10名、合わせて20名。参加者の割合としては決して多いとは言えないが、割合として、お住まいの方の中で私立園を希望する方もいるので、対象の方のどのぐらいの方が公立園を希望するか、それと、今回のこの件について興味を持たれるかは、だんだん率としては減ってくると思うので、対象者からすると多いとは思えません。周知の問題もあるだろうと思うが、多いとは言えないと思っている。

矢追もと
次に行われる予定の10月7日の説明会はどのように周知されるんでしょうか。また前回と同じような方法で周知されるんでしょうか。

教育総務課長
今回も「コドモン」でまず周知して、未就園児が登録されている子どもの保護者に連絡する流れになっている。

矢追もと
それと、先ほどの通園支援のことに話が戻ってしまうんですけども、申し訳ありません。4年間以降の通園支援については、例えば、直前に転入されてきて、入ろうと思ったら、思ったよりも自分の住んでいるところが園よりも遠くて、通園、どうしたらいいんやろうとお困りになる方もいらっしゃるんじゃないかなと私は思うんですけれども、大体、具体的にいつぐらいから4年後以降も支援が必要かどうかの検討というのはされるんでしょうか。

教育総務課長
検討については7年度から既に始めないといけないと思う。だから、7年度からずっと4年間見て、今後やはり必要になると予算要求も必要だし、そういうことはやっていくつもり。だから、なくすとは言っていない。検討させてもらう。ニーズがないのに走っても意味がないので、調べてやはり必要であるなら推進すべき。そういうふうに思っている。

矢追もと
全体的な委員の皆さんのご意見も聞きながらなんですけれども、やはり私も、ちょっと言葉足らずになってはしないかという危惧があるのと、あと、参加された中で未就園児の保護者の方の率が一番高いので、先ほどご答弁いただいたように、この人数が多いかどうか分からないけれども、私立に行かれる方がいらっしゃることも考えれば、少な過ぎるということもないんじゃないだろうかという予測の上に立って、とはいえ、もしかしたら、やはり情報をキャッチできずに、こういったことが進んでいることを全く知らずに過ごされる方々もいらっしゃるんじゃないかということに常に気を配りながら、こういった説明の機会というのをつくっていっていただきたいし、その説明会が終わってオーケーではなくて、聞き漏らした方々に対して、さらにどういう周知をしていけばいいのかということをご配慮いただきたいんです。それと、全く同じ内容を説明いただいたとしても、もちろん皆さん気を使ってお話、ご説明いただいているかと思うんですけども、言い方一つで突き放されたと感じる方々もたくさんいらっしゃることかと思います。説明会の際にはそういったことにも十分ご配慮いただいて、皆様のご意見はしっかりとお聞きいただきながら、丁寧に説明をしていただきたいと思います。