19日は、私が代表をつとめる団体「学びをシェアする imakore」の講座が行われました。
今回のテーマは「家事との向き合い方 〜自分らしい家事スタイルを求めて〜」。
子育てや仕事で忙しい中、前向きに取り組めない、そもそもどこまでやればいいのか・・・と、悩んでいる子育て女性はとても多いです。
どういった内容の講座なら、そんな女性の気持ちに寄り添えるかをimakoreの副代表とミーティングを重ねて考えました。
そして手始めに、imakoreに参加していただいている方や、周囲のお母さん、子育てサークルの方に協力していただいて、家事に対するアンケートを行い、どういう気持ちで家事にとくりんでいるか、どんなことを負担に感じているか、ということを調べました。
食事は1日3回必ずなので、献立を考えること、作ること、片付けの一連の作業が負担になっている方が多かったです。子どもがいることで散らかる部屋の片付けが負担という方もかなり多かったです。
そして、書籍やネットなどの情報を集め、最新の家事事情や「どうすれば時短できるのか?」といった様々な方法や考え方を集め、その傾向などをimakore独自に調べました。
そして講座当日。
まずはみんなで「好きな家事」「嫌いな家事」について出し合って、眺めてみました。
料理が好き、という方もいるので、最終的には本当に人それぞれです。
しかし、imakoreでの事前アンケートでは、ほぼ100%の方が「時短に興味あり」でした。
みんなどうやって家事の負担を乗り越えているのでしょう?
こちらは「LEE読者1076人の今どき家事白書」より↓
講座では、次に「時短の先にあるもの」をイメージ。「時短できたらどんな生活をしたいか?」「何をやりたいか?」を具体的に考えてもらいました。
・お友達がすぐ呼べる家 ・お花が飾れる家 ・モノの置き場所が把握できる家
・ゆっくり買い物にいきたい ・映画をみたい ・たまっている本を読みたい など
そして、imakoreが調べてきた最新の家事事情をレポート形式で発表。
ここでは内容を書ききれませんが、一部をお伝えすると、最近本屋に並んでいる家事やライフスタイル関連の書籍は、「やめる」「手放す」「適当」といったキーワードを使ったものがとても多くなっていることがわかりました。
「きちんとした家事を、より短い時間でこなすテクニック」が多かった従来の時短術から
「あれもこれも思い切ってやめてみたらすっきりした」
「ものを無くしたらかえって家事がしやすくなった」
「やらなきゃいけないという思い込みを捨てたら、心の負担が減った」
というような内容が増えてきているのです。
また、データを見るとそもそも日本人の家事時間は海外と比べてもとても長時間。
共働き家庭も増えているのに、大変な様子は想像できますね。
また下の表では日本の男性の家事・育児の時間が短いこともわかります。多くの女性がその分負担を背負っているのです。
たくさんの料理を紹介してきた、料理研究家の土井善晴さんが、日本の食文化を見直し「一汁一菜」(ご飯と具沢山の味噌汁)という食生活を提案されていますが、今までどおりの「あたりまえ」「きちんと」を見直して、無理やストレスなく続けられる家事が今のスタイルになりつつあると感じます。
講座の最後では、時短の結果生まれた時間でやりたいこと、例えば「ゆっくり本を読みたい」「子どもとしっかり遊んであげたい」などを実現するための、各家庭の1日の家事計画を作ってもらいました。
参加者の方からは
「いつも他のママさんと比べ、自分ができないことに対しモヤモヤしていたけど、無理しなくていいと少し思えるようになった」
「自分の置かれている状況が客観的に分かってよかった」といった感想をいただきました。
もちろん丁寧な家事は悪いことではありません。でもそれがストレスとなりイライラしてしまったり、こどもに向き合えなかったり、自分を大切にする時間がもてなかったりすることは、悲しいですよね。
正直、家事に終わりはありません。追われ続けるのではなく、やりたいことが少しでもできて、充実感や達成感につながるような「時短」が広まればいいなと思っています。