
9月26日、橿原市議会9月定例会が閉会しました。
今回は、市長提出議案が9件、令和6年度決算認定など認定案件が8件、議員提出の意見書が2件、すべて可決されました。
上記の中から、特に市民の皆さんに身近な問題について、委員会での市からの説明や質疑を中心に、いくつかピックアップしたいと思います。
厚生常任委員会
議第49号
橿原市市営斎場の利用料金の一部が変更。令和9年から、動物の火葬で個別収骨が可能に。
火葬の料金は「市内在住の方の料金」と「市外在住の方の料金」に分かれていますが、「市内」とは「死亡した方が市民」の場合をさしました。
しかし、お子さんが橿原市民であって、市外在住の親の葬儀を出すケースなどもあり、今回「死亡者ご本人」または「死亡者の配偶者もしくは一親等の親族」が市民の場合は「市内料金」が適用される議案が提案され、可決されました。(変更は11月1日〜)


現在も市営斎場は、従来の大きな葬祭棟を解体したり、駐車場を広げるなどの外構工事を行うとともに、炉の入れ変えを来年度までかけて行います。期間中、ご利用の方には、ご不便をおかけするかもしれませんが、何卒ご了承ください。詳しくはこちら。
また今後「動物の火葬」について、現在は合同火葬のみですが、令和9年から「個別火葬」ができる条例改正もありました。使用料はその分割高になりますが、個別火葬により現在はできない「収骨」ができるようになります。この変更は令和9年1月1日〜です。
総務常任委員会
議第53号
デジタル防災無線の、家庭用受信機器の配布事業について。
普段はFMラジオとして使え、災害時には速報や防災情報を流すことのできる「デジタル防災無線」の受信機器を無償貸与する事業に約2億3000万円。国も実施を促す事業で、費用の7割は国が負担とのこと。
配布対象者は、要介護1〜5の方など、災害時に配慮が必要な方などへ、利用希望を聴取し配布予定。
開始予定は今年度の末ごろ。
私からは、利用者が普段から機器を近くに置いて便利に使っていただけるよう、災害時だけではなく、平時から市のお知らせなどを流して活用できるように要望しました。

予算特別委員会
補正予算の審議
主なもの
①藤原京資料室のジオラマの照明修理・室内LED化 430万
②医大新駅の基本設計 約740万
③国民スポ・パラスポのPR 50万
④財政調整基金(市の貯金)への積立 約3億円
来年にもまたぐ事業
⑤旧真菅北幼稚園から耳成西幼稚園への通園支援バスの運行 約2400万
⑥八木中学校給食運搬事業 約2150万
(八木中は長寿命化工事を予定しており、その間給食室とリフトが利用できなくなるため、人材派遣会社により各教室まで給食を運搬する人件費)
など

私から
産後ケア事業に関わる予算約460万(産後ケア施設増築の補助)について質疑。ずっと要望していた「宿泊型(短期入所型)」が今年度から加わった産後ケア事業!
宿泊利用した方は、7月末で8名とのこと。
短期入所型は「事前に面談が必要」とあり、サービスを受けるハードルになっていないか確認しました。 すると
「来庁が難しい方は訪問も行う」「出産後に行う助産師さんの訪問(こんにちは赤ちゃん訪問)の際に、必要な方にこちらからお声がけし、その場で面談することもある。」とのことでした。
支援が必要な方でも「自分には関係ない…」と感じる方も多いと思われ、利用しやすくなるような声かけを要望しました。

短期入所型は、ゆっくり眠って体を休めることができていない方などに、ぜひ利用していただきたいものです。
育児を背負いすぎてしまって心身ともに疲労している方、加えてホルモンバランスの乱れなどが重なると、産後うつになる方もいらっしゃいます。
育児に難しさがある、ヘトヘトなのに「ヘルプ」と言える相手が身近にいない方は、1人で抱え込まずに、ぜひこども家庭課に相談してください。
他に、決算特別委員会も開催されました。(私は今回委員ではなかったため、傍聴)
昨年度の決算は、認定されました。
他に、議案はありませんでしたが
・世界遺産登録に関する特別委員会
・県立医科大学・附属病院を核としたまちづくり事業等に関する特別委員会
・市スポーツ施設の活用及び整備等に関する特別委員会
が開催され、現在進行中の事業や、市の今後の動きについて説明がありました。
今後、大きな予算が必要となるような事業が、多々控えています。
メリハリのある、慎重な予算編成が求められます。
特別委員会の内容は後日まとめてアップします!