
3月定例会の振り返りです!
議員提出の議案が4件、市長提出の議案が28件(令和7年度予算案含む)が、すべて賛成多数で可決されました。
矢追もとの判断
議第32号 橿原市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部改正(期末手当)
のみ、反対しました。
これは、議員の期末手当(ボーナス)アップの議案です。
行政職員は人事院勧告によって、給与の上げ下げの調整を行なっています。市議会も、それにならって同じタイミングで報酬に関する条例改正が行われるのが通例です。
私は、民間の給与が十分に上がっていないと判断し、今回の議案については反対しましたが、賛成多数のため、可決されました。
*注目の議案 市民の皆さんの生活に身近な議案をご説明します!
橿原市自転車駐車場条例の一部改正
駅前などにある、市営の自転車置き場。人口減少に伴い、今後も利用者の減少が見込まれます。今後民間企業による「指定管理」ができるようにするための条例改正が提案されました。
理由として、民間企業が運営することで、機械化やキャッシュレス化、定期券の手続きのオンライン化など利便性が上がる効果について、説明がありました。
私からは、自転車の整理や防犯面など、無人化されることによるデメリットの解消について、事前に調査・検討していただくよう要望しました。
→議案は可決されました。
*予算特別委員会から
3月定例会では、来年度予算が審議されます。来年度、橿原市がどんな取り組みにどれくらいのお金を使うか?がわかります。橿原市の将来が見えてくる、とても大切な場です。
令和7年度の一般会計は、512億5000万円。前年に比べて、24.1億円の増ですが、市民税が約9億の増加もあれば、地方特例交付金が約5億の減もあり、財政調整基金(市の貯金)から19億取り崩す予算になっており、安定的な財源の確保が課題です。

令和7年度に行われる注目の取り組み
・こども園・幼稚園のトイレなど改修工事業(2億9000万)、小学校・中学校のトイレの洋式化事業(1億2000万)
今年度、特に洋式が少ない学校から順に取り組み、来年度も引き続き実施されます。
・小中学校の、体育館の空調設備(エアコン)を整備します(2億8000万)
今年度は中学校2校(白橿・畝傍)の工事が行われます。(大成・橿原・光陽は昨年度に整備済み、八木中は長寿命化工事が行われる令和8年に実施予定。)
小学校は設計業務のみで、エアコンがつくのは令和8年・9年に分けて実施されます。
・学校給食、2・3学期の給食費の無償化(3億1000万)
国の交付金を活用し、物価高騰の影響を受けている保護者の負担を軽減します。
・地域交通網整備事業(840万)
真菅地区での乗り合いタクシーの実証実験。今年で3年目、最終年度になります。
昨年度までの効果検証を踏まえて、実施されます。
・市制70周年記念事業(800万円)
令和8年2月11日、橿原市は市制80周年を迎えます。記念式典の開催と記念品の制作などの予算です。式典の開催予定日は、令和8年2月15日(日)です。
以上はほんの一部です。
令和7年度予算は、賛成多数で可決されました。
他に、橿原市の取り組みの報告がありました。いくつかを紹介します。
・中学校 部活動地域移行について
来年度から、中学校の部活動の地域移行が本格実施になるのを前に、今年度は実証事業が行われる説明がありました。
部活動地域移行とは・・・
土日に教員が行う部活動は廃止され、校区を超えて実施される地域の指導員による「地域クラブ」が活動の受け皿となる取り組みです。
る教員の働き方改革が主な目的ですが、少子化による部活動の減少で、体験機会が減ってしまうスポーツや文化活動に親しめる場ができるメリットがあります。
今年度の実証事業について、6月に体験会の実施がありますので、詳しくはこちらのHPをご覧ください。

・こども計画の策定
こども基本法第10条に基づく、市町村ごとの計画です。
今後、橿原市がどんな理念のもと、どのような取り組みを進めるかがまとめられています。
これまであった計画との大きな違いは「子どもの権利」を尊重し、こどもや若者の意見を聞き反映させていくこと、対象が18〜39歳の若者の含まれていること、生活困窮者に対する支援も同じ計画の中で実施されることなどです。
今後、計画に基づいた取り組みが進められているのかもチェックしていきます。
橿原市第1期こども計画 わかりやすい版 こども版
予算特別委員会での私の発言や要望などについては、その2でまとめます!