あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。
1月2日現在、奈良県内には新型コロナ感染で272人の方が入院中、107人の方が宿泊療養施設にいらっしゃます。
1日も早く回復されることをお祈りいたします。
さて、今回は健康寿命を延ばす取り組み「健康ポイント(健幸ポイント)」についてお話したいと思います。
現在、全国のいくつかの自治体が
「健『幸』づくりは「まち」づくりから」というテーマのもと「スマートウェルネスシティ」という取り組みに参加しています。
「少子高齢化・人口減少が急速に進む中、高齢になっても地域で元気に暮らせる社会を実現するためにも『健幸=健康で幸せ(身体面の健康だけでなく、人々が生きがいを感じ、安心安全で豊かな生活を送れること)』づくりの支援が求められている。」
「高齢になっても地域で元気に暮らせること、それ自体が『社会貢献』であると言えます。健康を維持することは、個人と社会の双方にとってメリット(生きがい、豊かな生活、医療費の抑制)があります。」
スマートウェルネスシティ HPより
病気や足腰の不調などで、入院したり頻繁に通院したりすることは、ご本人にとっても辛いことですが、自治体にとっても、そういった方が増えることは医療費の増大を招き、まちの予算を圧迫することになります。
高齢化社会の現代では、どの自治体にとっても重大な問題なのです。
さて「健幸ポイント」とはなんなのか?
スマートウェルネスシティの取り組みのひとつで
市民が健康増進の為の取り組みを行うとポイントがもらえ、それを貯めることで地域で使える商品券などがもらえる、というものです。
例えばウォーキング。歩数計のデータを市役所などに置いてある機械に読み込ませると、歩数に応じたポイントが付与されます。
自治体によって、何に対しポイントがつくかは多少異なりますが、他には健康教室、体操教室などへの参加やがん検診などの受診でもらえる場合もあります。
高齢者だけでなく、予備軍として40代くらいからも関心をもってほしいので、検診でもポイントがもらえるのは嬉しいですね。
ポイントを地域の商品券にすれば、地域のお店も活性化します!
この取り組みを紹介した記事によると、この「健幸ポイントプログラム」を実施した自治体のアンケートでは、プログラムに参加した市民の74%は健康作りに無関心な層だったそうです。しかしプログラムを導入後、無関心な層ほど、1日あたりの歩数が大きく増加。
さらに、参加者1人あたりの年間医療費を約5万円、70代に限ると約20万円も削減できることが分かったというのです。
(日経BP https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/report/052200193/?P=1)
これはすごいですよね!!!
先ほどの新潟県見附市では、科学的根拠に基づいた健康づくり教室を実施しており、継続して通った方の医療費の平均が、そうでなかった方とは3年後で10万円違ったという結果も出ています。
皆さんなら、このグラフのどちら側にいたいですか?
またこんな取り組みをしている自治体に住みたいと思いませんか?
参加者にも好評で、取り組みに参加する自治体も増えています。
橿原市ではやってないの? → 残念ながらやっていません
近くの自治体ではやってるの? → 実は田原本町がすでにやっています!
(たわらもとヘルスケアプロジェクトについて)
他にも、関西では大阪府高石市や、兵庫県尼崎市などでも取りくんでいます!
(資料 健幸都市高石の成果と今後の課題 )
高齢者が元気で長生きできることは、社会全体にとっても幸せなことです。
無関心な方にも興味をもってもらい、健康でいられたら、ご本人にとっても幸せです。
私は、橿原市もこんな取り組みを始めてほしいと思っています!