みんなの図書館の話 その2

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先日は図書館の貸し出し冊数についてお話ししましたが、今日は「こどものための図書館」についてお話ししたいと思います。

図書館には、親子連れで本を借りにこられる方が多いです。

平日は小さいお子さん連れ、休日は小学生もたくさんいます。

時々イベントもあり、以前何回か子どもと参加させてもらいました。とてもよい思い出です。

そんな図書館を、もっともっとこどもが楽しめる場所にしたい。


私は「橿原市にこども図書館があれば」と考えています。

図書館には親子連れが多い、と書きましたが、特に小さいお子さんをお持ちの方が悩んでいらっしゃるのが

「子どもの声や立てる音が周囲の迷惑になっているのではと思い、行きづらい。」

「長居しづらい。」

ということです。

小さい子ども向けの本が並ぶコーナーは、靴を脱いであがる小上がりになっていますが、子どもが走るとドンドンと大きな音がなるので、こどもを大人しくさせるために気を使う保護者の方を見かけます。

小さいこどもが泣いたり、大きな声を出したりしたら、それも気をつかいます。

静かな図書館では、いつも以上に声や音が気になってしまうのです。

私も、子どもがある程度大きくなるまで図書館にはいけませんでした。

しかし2人目が生まれると、上の子は本を読みたいけど、下の子がまだぐずってしまう、ということで、下の子をなだめながら本を借りに行くことになります。

先日のお話し会に来られたお母さん達の中には

「上の子は本が好きでゆっくり読ませたいけど、下の子がうるさくするので、とりあえず私がぱぱぱっと何冊か選んで借りたらすぐ帰る。」

という方もいらっしゃいました。

そして、気兼ねするから最初から図書館に行くという選択肢を持たない方もいらっしゃるようです。残念ですよね。

また、自習ができないせいもあるのか、中学生・高校生の姿はあまり見かけません。

もっとこども達がのびのびと、ゆっくりとできる。保護者がヒヤヒヤしたり気兼ねしたりしないですむ・・・そんな、楽しく本と触れ合える場所があれば・・・と感じてしまうのです。

ゲームばかりで本を読まない子が増えたという声も聞きますが、本に触れる機会と場所をきちんと作れているのかな・・・と?

雨の休日、上の子も下の子も連れていける屋内のお出かけ先として重宝されてもいい。

保護者も、こどもを気兼ねなく連れてきて、子育てや趣味などの実用書、話題の本などを手にとったりできる場所になればいい。

少し大きくなった中学生、高校生向けの本も充実していて、自習にも使えるスペースがあるといい・・・

・・・そんな場所があったらいいなと思いませんか?

実際にこども向けの図書館やスペースを作っている、他の自治体をご紹介しましょう

以前にも紹介した

多治見市のこども情報センターは体験型の図書館として、イベントもたくさん

明石市の駅前にできた施設内にある、あかし子育て支援センターには、未就学児対象のプレイルームと併設して、小学生までが利用できる「こども図書室」がある

平成27年にリニューアルされた箕面中央図書館は、一般書コーナーと別にこども連れが楽しめる「にぎやかエリア」がある。(なんと館内に自販機があり、本を読みながらコーヒーなども飲んでOKなんだそう・・・)

今年開館し話題になった「こども本の森 中之島」は安藤忠雄設計の建物。貸し出しはできないけど、こどもの好奇心を刺激しにいってみたい場所。

橿原にも、そんな場所をつくりたいのです!

まだまだ図書館の話はつづきます。

次回は、こども以外の世代についてです。